なので通話は控えるのがマナーというのは別に異論はない。
ただ、年に1度くらい電源を切れと病的に主張する人を見かけるのでどの程度の影響があるのか調べてみた。
まずはこちら
総務省から2005/8/11に発表されている「電波の医用機器への影響に関する調査結果 新たな方式の携帯電話端末及びRFID機器が植込み型医用機器へ与える影響について確認」によると
800MHz帯CDMA2000 1X / CDMA2000 1xEV-DO方式の携帯電話のソフトウェアを改造して電波を放射し(規格の最大出力で放射したものと思われる)植込み型心臓ペースメーカ56機種で実験したところ影響を受けた機種は以下の通り(距離は体表からの距離)
- 平成7年以前に販売された1機種が5〜8cm、4機種が2cm以下で影響を受けた
- 平成8年〜10年に販売された1機種が5〜8cmで影響を受けた
- 平成11年以降に販売された3機種が2cm以下で影響を受けた
22cm離してという基準があるようだが、これを定めた時点よりは影響する距離は短くなっているようですが、マージンが大きすぎるという事もないでしょう。
次にこちら
同じく総務省から2006/5/30に発表されている「電波の医療機器への影響に関する調査結果 800MHz帯W−CDMA方式の携帯電話端末の電波が植込み型医療機器へ与える影響の確認」によると
800MHz帯W-CDMA方式の携帯電話のうち、調査時点で最も電波の放射強度の強い機種を使用し植込み型心臓ペースメーカ50機種で実験したところ影響を受けた機種は以下の通り(距離は体表からの距離の模様)
- 平成7年以前に販売された1機種が3cm、2機種が2cm以下で影響を受けた
- 平成8年〜10年に販売された1機種が2cm以下で影響を受けた
心理的に近くにあるとイヤでしょうし22cm以上離すのはいいですが、それ以下になったら即危険という事ではないようです。
なお、影響の度合いは動悸やめまいを引き起こすくらいで、離せば回復できる範疇だそうです。
即、命に関わらなくても動悸やめまいを引き起こすのは迷惑な話なので体が密着するような満員電車に乗るときはやはり携帯電話の電源を切っておいた方がいいでしょう。
それ以外の場合、座席に座って使ったりしている場合は影響を与える可能性は非常に低いのですが、気分的には良くないんでしょうね…
ちなみにNikkeiBPによると
日本ME学会が公表したデータ-では11㎝以上離せば問題なしなんだそうです。
個人的には影響のあるペースメーカの機種を公開する方が先なんじゃないかと思うんですが…どうなんでしょう?
自分のペースメーカが携帯電話を密着させても影響がないってわかってたら満員電車に乗るときも変な心配しなくていいですよね?
また、携帯電話よりRF-IDのアンテナの方が危険な事も啓蒙が必要ではないでしょうか?
ペースメーカを使ってる人は知っていても設置する側の配慮が足りない事もありそうですし…
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